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旬探訪 越後のごっつぉ 〈 長岡巾着茄子 〉

2019年02月22日
  • 旬探訪

まさに巾着袋の形をした茄子で長岡野菜に指定されている「長岡巾着茄子」ですが、もともとは中島巾着茄子と呼ばれていました。
長岡野菜のブランド戦略のために長岡巾着茄子としました。
明治44年に長岡市の中島地区で栽培が始まりまり、そのルーツは南蒲原の田上町から嫁入りの際に持ち込まれたといわれています。
その巾着茄子が代々長岡中之島地区の農家で守られてきたのです。
長岡の中島地区は信濃川の沿岸で夏は蒸し暑く、水源もすぐそばにあり、茄子の原産地のインドの高温多湿の環境が再現できたことで在来種として生き残ったと考えられます。
長岡巾着茄子の他に市場では魚沼巾着茄子が出回っていますが、これは長岡巾着茄子よりやや小ぶりになりそのルーツも違っています。
巾着型の茄子は全国的にも珍しく、長岡巾着茄子の形は扁平で縦じわが入って、まるで巾着袋のようです。
大型で(直径10センチ、250〜300gもの大きさになります)実はしっかりと丸い茄子で果肉は固めでしっかりして崩れにくい茄子です。
巾着型であればあるほど美味しいといわれており、7月中旬〜お盆明けくらいまでがベストの品質となります。
株が若いころの7月には型も大きく色つやもいいのですが、お盆くらいになると小型の巾着茄子がオススメです。
そういった特長を活かし、主に全国的にも珍しい蒸かしなすで食され、真夏にしっかり冷やして生姜醤油もしくはカラシ醤油でいただきます。
これがまた実に美味なのです。

出典元『新潟・食品名産図鑑』HPより

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